大きな被害を残して台風が去ってゆきました。
講演にお招きいただいたり、連絡を取ったことのある近畿、中国地方のいろいろな地名がメディアで報道されます。和歌山県の田辺市、那智勝浦町、みなべ町、奈良県の五條市、岡山県真庭町などなど・・・・
どの町にも熱心な保健師さん、「ことばの教室」の先生方、特別支援教育の関係者、子育て支援に取り組む地域の人々・・・がおられ、知り合いになりました。
全国各地にお招きいただけばいただくほど、知り合いがふえ、その分、このような災害のときに「大丈夫だったかな?」と心配になる人がふえます。台風にかぎらず、震災、原発事故なども。
お一人ずつに連絡を取ることはできませんが、みなさんのご無事と、早い復旧、復興を祈ります。
2011年09月05日
台風被害など・・・
2011年09月05日
『失語症の理解とケア』(遠藤尚志) 雲母書房
『失語症の理解とケア』(遠藤尚志)
雲母(きらら)書房 2000円+税
言いたいことがあっても、口から出てこない。
「お茶」と言いたいのに、「イス」と言ってしまう。
周りの人たちが話していることが、まるで外国語のようで理解できない。
自分に質問されているということだけは分かるのでとりあえず「ウンウン」とうなずいたら、知らない所に連れ出されてしまって、とても不安だった・・・・・
「失語症」とは、健康な人にある日突然訪れる脳血管障害の後遺症として、深刻な孤独と混乱をもたらす障害です。
この本の著者である遠藤尚志さんは、ST(言語聴覚士)です。
病院という枠の中での「ことばの訓練」にとどまることなく、「障害を負った人の地域生活を支え、生きる張り合いを作り出すのがSTの役目」という思いから、失語症友の会、失語症デイサービス、若い失語症者の就労支援、車イスでの海外ツアーなど、さまざまな新しい道を切り開いてきました。
(STの養成校の時の同期生なのです。)
この本は
●失語症とは何か?
●失語症の言語訓練の実際
●地域での仲間づくり
●失語症デイサービス
●旅は最高のリハビリ という五つの章に分かれています。
初めて失語症に出会う人が、失語症を理し、失語症の人たちとどうかかわり、ケアすればいいのかを分かりやすく紹介してあります。
なお遠藤さんの監修によるDVD『失語症者の障害にわたる支援〜〜新しい地域リハビリテーションの展開』(62分 15750円 (株)アローウィン)も出ています。
こちらは、価格が高いので、誰にでも買える・・・とはいえませんけれど。
2011年09月05日
生まれて初めて!
今日は、用事があって、錦糸町に行きました。
入った建物の窓から「あの」スカイツリーが見えました。
思わず、一緒にいた人に「あ! スカイツリーだ! 私、生まれて初めて見た!」と大興奮して言いました。
一緒にいたのは、STになるための養成校の時の同級生。
もう40年来の付き合いの友人なので、私のこの大げさな物言いにも、引いたり、動じたりすることなく、「ああ、ほんとだ」と合わせてくれました。感謝、感謝。
私は生まれてから60年以上たっている。対してスカイツリーは生まれてから1年足らず。
なので、「生まれて初めて」は、「スカイツリーが生まれてから、初めて」っていう意味の方が、妥当だったな、と反省。
錦糸町にいらっしゃることがあったら、駅のまん前、丸井の8階、「すみだ産業会館」に登ると、スカイツリーがよく見えますよ。