ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

 仲間のSTからご紹介いただいたのでお知らせします。

「英国王のスピーチ」という映画は吃音を持ったイギリスのジョージ6世と、スピーチセラピストのライオネルの友情のお話でした。
この映画の二人の主人公についての番組があるそうです。

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■シリーズ もっと知りたい“キングズ・スピーチ”

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◆実録 “英国王のスピーチ”
7月27日 水曜深夜[木曜午前 0:00〜0:50]

威厳に満ちた父や外向的な兄と違い、ジョージ6世は言葉の障害に苦しみ人前に出るのを好まなかった。そんな王を独自の言語療法で救ったライオネル・ローグとの交流を、実際のジョージ6世のスピーチの記録映像と、患者たちの証言などでたどる。第二次世界大戦という困難な時代に、障害を克服し、言葉によってイギリス国民を勇気づけた国王と、彼を陰で支えた男の苦闘が描かれる。  
◆ジョージ6世の親友 〜ライオネル・ローグの足跡
7月28日 木曜深夜[金曜午前 0:00〜0:50]

映画「英国王のスピーチ」で注目を集めた言語訓練の専門家、ライオネル・ローグ。吃音に苦しむジョージ6世に寄り添い、国王が立派にスピーチを行えるよう指導した。映画制作チームが出会ったローグの孫マークの手元には大量の手記、手紙、写真が残されていた。ローグに会ったことの無いマークだが、遺品を手に祖父の足跡をたどる旅に出て、元患者と交流し、ローグがイリギスに渡った理由、ジョージ6世との深い友情を知る。

「とうめい」(透明)、「すきとおった」って、語感が好きです。

今、東京・原宿で 透明な展示会が開かれていると教えてもらいました。
新世界『透明標本』展    31日まで 東京・原宿ですって。

暑いし、忙しいし、やむをえない仕事以外は、どこにも出かけたくないけど、キレイなものを見にだったら、行こうかな、と考え中です。

 今年の2月に日置真世さんのブログ「新サロン日記」のことを書きました。
その後、自分のことに忙しく、ヒトサマのブログを読むヒマもろくろくなかったのですが、ここに来てまた、ちょっと読んでみたりしてみました。
北海道大学の助手はお約束期間が終ったとのことですが、少しはヒマになるかと思いきや、相変わらず、過激に元気そうな活動ぶり。

一方、狛江でも、遅ればせながら自立支援協議会が立ち上がり、赤塚光子先生というすばらしい方を会長に得ていろんなことが回り始めています。

また、活動が低調だった市民福祉推進委員会も、狛江市障害福祉計画の策定のために「障害作業委員会」を設定して、土日を使って4時間の会議やヒアリングを連続して行うなど、活発に動き始めています。両方の会議に関わる身としては、ちょっと忙しいですが、でも、市内のいろいろな人たちの顔の見え方が今までと違ってきた実感があり、「今度こそ、何かが動くかも、動かせるかも!」という期待が自分の中でも高まりつつあります。

なでしこジャパンも言っていた「夢は見るものではない、かなえるもの」ということば、私も大好きですが日置さんのブログを読んで、再度「夢はかなえるもの」「強く願えば必ずかなう」「みんなで願えば なお    かなう」と思いました。

もっとも、ちょっぴり涼しい日が続いたので、こんなこと、思えるのかもしれません。
33度を越えると、ハァハァあえぐだけで、何もしたくなくなります・・・・。 
真夏でも最高気温が15度だの20度だのという釧路の天候は信じがたいです。

6月に発売された上記チェックリストを出版元から送っていただきました。
海野健先生によるHAC「ママがする自閉症児の家庭療育」を見つけたときと同じくらい興奮して、一刻も早く全国のみなさんにお伝えしたい!!と思いました。

白百合大学の森永良子先生を中心とするチームが、沼津市の保育園の先生方の全面的な協力を得て、8年がかりで作り上げたものだそうです。
現場の感覚とズレのない項目の立て方は、そいういう背景があるからだな、と納得です。
所要時間は一人5分と簡単なのもうれしい点。
弱さをチェックするだけではなく、その後、どのように対応したらいいかの手がかりになります。

説明書には以下のように書いてあります。

■幼い頃には身体的発達、運動発達などの問題に気づかなかった子も、学齢期近くなると同年齢の子とちがって「気になる子」「手のかかる子」がいます。
その多くは,LD,ADHD,アスペルガー症候群,広汎性発達障害,協調運動の困難な子です。
また,被虐待児などの家庭環境,母親が育児未熟な子の場合もあります。
■これらの子の多くは,乳幼児期にその兆候が見られ,それに対応した保育が必要なのですが,乳幼児期にその兆候を見出すことは非常に難しく、長年の経験を持つ専門家しかできませんでした。

そのため、経験の無い人にでも「社会的認知発達」の見地からその兆候を見出せるよう開発されたのが DESC乳幼児社会的認知発達チェックリストーー社会性のめばえと適応―― です。
■DESCチェックリストは、保育経験3年以上の小児科医・心理士・保育士・保健師・看護師か,その子を養育している人に質問して,0歳6ケ月児から3歳5ケ月までの子の発達状態を6ケ月単位で知ることができます。
3歳5ケ月以上の子の場合も,乳幼児期の様子を知るためにDESCチェックリストは活用できます。
■手引には理論と実施法の他,各種の活用事例が紹介してあります。
 
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申し込み先は発行元の文教資料協会でもいいのですが、ネット上での申し込みがスムーズでないので、「スペース96」さんに即時対応してくださるようお願いしました。

詳細は「スペース96」内の以下をご覧の上お申し込みください。

■『DESC 乳幼児社会的認知発達チェックリスト 社会性のめばえと適応 手引 適用年齢: 0歳6ケ月〜3歳5ケ月』4700円+税
    
http://bit.ly/n6aOC8

■『DESC 乳幼児社会的認知発達チェックリスト 社会性のめばえと適応 検査用紙

適用年齢: 0歳6ケ月〜3歳5ケ月』 20人分 4300円+税
    
http://bit.ly/p474q6

   案内パンフレット   検査用紙例

クリックすると拡大します

今日はとてもうれしいことがありました (^_^)v

いえ、そんな、大したことじゃないんですが・・・・・・

コンビニで、おせんべいやソイラテなどを買い、レジで小銭を用意して待ったところ、「ちょうど1000円です」とのこと。

数字の大好きなナカガワとて、思わずレジのお兄さんに、「あら、うれしい。1000円ちょうどなんですね」と話しかけました。お兄さんは、商品を袋に詰めながら「ちょっと、うれしいですよね」と言ってくれました、
きっと、同好の志。
「めったにないですよね、こういう、ちょうどの数字って!」と言いつつ、とてもうれしい気持ちで家に帰りました。

ちょうど、その直前、別のお店での会計が金額1985円でした。
1000円札を2枚出せば15円のおつりですむものを、ついついクセで2085円出して100円のお釣りをもらったのでした。
「ちょっとこだわりすぎたかな・・・」と反省したところだったので、ポッキリの数字が出たことが、常よりもうれしかったのでした。

 

 教育委員の楽しみの一つは、毎月の「学校だより」の全10校分(小学校6校、中学校4校)を届けてもらえることです。学校のカラーや校長先生、副校長先生の気持ちがよくあらわれていて、読むのが楽しみです。

7月号の記事をそーっと転載します。

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子供たちの気持ちを大切に
         ○小  副校長  鬼村 哲志


 昨年、校内を巡回していると、4階のトイレに大きなカエルがいました。
予想外の場所でカエルに遭遇したので大変驚きました。
調べてみると、6年生の教室から逃げ出したカエルであることが分かりました。

子供たちは時に、大人が想像しないような行動をとることがあります。
しかレ、ただだ怒るのではなく、子供たちの話をよく聞き、なぜそのような行働をしたのか聞いてあげることが必要です。

私か教師になったばかりの頃、3人の男子が水槽にヘビを入れて学校に持ってきました。 家で飼えないので、学校で飼いたいとのことです。しかしヘビはヘビですから、学校でも飼えないと断ると、わずかな期間でもいいから学校において欲しいと頼まれました。
仕方なく、その週だけ男子更衣室に置くことを認めました。


それから2〜3週間後、ヘビのことなど全く忘れて職員室て採点をしていると、用務主事さんが職員室に飛び込んできました。
「教頭先生、大変だ!ブールの更衣室にヘビがたくさんいます!」

急いで更衣室に行くと、10匹以上のヘビが更衣室を這い回っていました。事の成り行きを理解した私は、このヘビは私のクラスの子が持ってきたものであることと、すぐに処分することを説明しました。
そして、子供たちを読んで話を聞くと、私が更衣室て飼うことを認めてくれたので、毎日放課後河原にヘビを捕まえに行き、捕まえたヘビをせっせと更衣室の中に放していたそうです。
子どもたちにはこれ以上更衣室でヘビを飼うことはできないこと、ヘビにとって更衣室より自然の中の方が幸せであることを話しました。
子供たちは、捕まえた場所にヘビを放すことを納得してくれました。
その日の放課後、子供たちとヘビを持って河原に行きました。
水槽の蓋を開き、逃げて行くヘビを3人はずっと見ていました。
おそらく3人は、目を輝かせてヘビを捕まえていたことと思います。
そんな子供たちの気持ちを大切にしてあげたいと思ったことを今でもよく覚えています。

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自分をかけがえのない存在、価値ある存在として肯定的にとらえる気持ち
              ○○小   校長 尾川 光男 

「情けは人のためならず」とは、他人にかけた情けはいずれ回り回って自分に戻ってくる、と言う意味です。 さて、電車・バスで座っていたとき、杖をついたご年配の方が目の前に、いえ、数メートルでも近づいてきたら、私は、即、席を譲ります。何が何でも譲ります。
これは「とても、良いことをした。」と私がとても気持ちよくなるからです。
「やったね!少しはオレ、かっこいいじゃん、やるじゃん。」(心の中の言葉ですので実際には表現しませんよ、念のため。)となり、心が軽くなり多少の精神的な疲れはこれで吹っ飛ぶのです。

まあ、あっさり言えば、自分自身に自惚れて爽快感を味わっているのです。

学校でも、指を押さえている子どもには「怪我をしたのかな?」草をもっている子どもには「どこでとったの?」悲しそうな子どもには「何か心配事でも?」・・・・・ これを続けたところ、子どもたちにこう言われるようになりました。「校長先生って、やさしい!」 

こうなると止まりません。子どもを誉めまくっています。結果的に「自己肯定感(自分の存在が世の中のためになっている感覚)」全開になります。 

 

もっとも、これは、教師であれば担当している子どもには一日一回は行っていることです。カウンセラー、教師、コーチ等、他人に何らかの援助や賞賛の言葉がけをしている人たちは「自己肯定感」が高まり、自分のことを愛せる人間になっている確率が高いようです。

反対に、ひとり閉じこもって生きている人(不登校の子どもたちをさしているのではなく、どのような方法で社会と繋がっていいか分からない大人の人たちのことです。)は「自分は幸せだなあ、いいことしよう。」と思えないわけです。

また、他人をいじめる人は、いじめて快感に浸るより、心にチクリチクリとした罪悪感を伴っているでしょう。すると、だんだん自分以外の関係のない人間を敵視することになり、巡りめぐって「自分白身を敵視すること」にもなります。

他人をいじめ、他人を敵視する人は、回り回って、いつの間にか「自分自身を傷つけている]ことになるのです。

自己肯定感を育てる場面は学校よりも家庭・地域で多くあります。

また、保護者の何気ない一言で一喜一憂している子どもたちの繊細な心をじっと理解する夏休みにしてください。

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子どもたちの「気持ち」や「育ち」を、こんなふうに大切に思う方たちが管理職でいてくださること、狛江の子たちはラッキーだな、て思います。  

 

子どもの発達支援を考えるSTの会でもお世話になっているネット書店「スペース96」からお知らせをいただきました。 児童精神科医で、日本へのTEAACHの紹介など、大きな働きをされている佐々木正美先生のお話のDVDが発売されるそうです。予約特価での販売とか。

発達障害のお子さんへの「接し方」や「トレーニング」については、たくさんの情報が提供されるようになってきましたが、その根本の部分、「子どもをどうとらえるか」や「人間同士、どうかかわるか」について、小手先のスキルにとどまらない深いお話が伺えるものと思います。

一巻3000円程度なら、個人でも購入できそうですし・・・。一巻ずつでも3巻セットでもよいようです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜紹介ここから〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

   
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■  発売記念予約特価
「 DVD  佐々木正美・子どもとともに3巻セット 」のご案内
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『 DVD  佐々木正美・子どもとともに  3巻セット 』 著者:佐々木正美

編:社団法人神奈川学習障害教育研究協会(神奈川LD協会)

価格:2011年7月26日までの予約特価  10,500円→9,000円

発売日:2011年07月26日

(内容)

発達障害実践シリーズ・プレミアムDVD“ファースト1st”

●収録時間 各巻70分

第1巻 自閉症の理解 
    −どこからが自閉症?どこまでが自閉症?−

自閉症を理解することの大切さ、また、何をもって自閉症というのか、自閉症スペクトラム(連続体)の意味するところなどについて、佐々木先生の豊かな臨床経験と科学的データを絶妙なバランスで織り交ぜながらお話いただいています。やさしく楽しい語り口でありながらも、児童精神科医としてのプロフェッショナルな厳しいまなざしで、自閉症をはじめとする発達障害の人たちの基本的な理解と対応について本質に迫ります。

第2巻 子どものこころの世界 
   −臨床家として子どものこころの声に耳を傾ける意味−

子どものこころの声に耳を傾けることの真の意味と大切さについて、お話しされています。発達障害のあるなしに関わらず、子どもたちの発することばやさまざまな行動について、子どもの発達や人間の成長に焦点をあてながら、具体的な事例を取り上げて解説をしています。

第3巻 家族を支える 
     −親に求めること・親から求められること−

家族について静かに語りかけます。佐々木先生ご自身のこと、幼少期のこと、日本の家族の形態、日本人の孤立主義、自己中心主義、人間関係の中で生きる人間の家族との関係について、現代を生きる家族の抱える問題に照らしながら家族を支援することの意味についてお話しています。

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スペース96  久保耕造
176-0011 東京都練馬区豊玉上2-24-1
電話 03-3991-9600  ファックス  03-3991-9634
E-mail qwk01077@nifty.com
ホームページ https://www.space96.com
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  大震災、政治の迷走など不安定な中、障がい者制度改革は、粛々と進められようとしているようです。
今年2月に続き、6月30日に開かれた「障害保健福祉関係主管課長会議」の資料がWAM-NETに掲載されています。

  障害福祉課・地域移行/障害児支援室の資料は全部で124ページありますがそのうち26ページから92ページまでが障害者自立支援法、児童福祉法等の改正に関するもの。

主な内容は、「相談支援体制の充実」「障害児支援の充実」「同行援護の実施について」です。 

それぞれの自治体で、どのようにこれを具体化できるのか、準備を始めなくては!

上記資料をもとに、厚生労働省が意見募集をしています。
期間は23年6月30日ー7月29日までです。
  

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「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。

疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

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