ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

  市内の小中学校の特別支援教育の巡回訪問が続いています。

支援システムが整備されてきて、先生方の子ども理解は大いに進んできています。 最初のころは、校内委員会での協議が終ってから帰る道すがら、専門家チームの面々みんなで「はぁ〜〜」とため息をついて解散していたっけ、となつかしく思い出します。

 最近は、どの学校で、どの学級でも、工夫された板書、配慮された発問、子どもの気持ちを支える声かけ、など、先生方の「よい所」がたくさん見つかります。

 でも、いくら少人数クラスとか、習熟度別に分けても、勉強で苦戦する子どもたちはいます。
子どもによって理解度が違うのだから、その子にあわせた進度で進んでいいのであれば何の問題もないのに、一斉に進まなくてはならないから苦しくなっちゃうんです。
分からないというイライラが募るから、トラブルを起こす結果になってしまう。
本来は、いい子たちなのに・・・・

 先日など、校長室での協議が終ったあと、思わず「勉強に向いてないんなら、勉強しなくてもいい、って言ってあげたいですよね〜。農作業とか、動物の世話が好きだっていうんだから、そういう方面に早く進ませてあげたいですよね。力を発揮するでしょうに」と言いましたら、居合わせた先生方と、専門家チームの全員が「ほんとに!!!」と、ものすごく強く同意して下さいました。

6月13日、「すくすく子育て」の収録が無事終りました。一年ぶりにお会いする担当の面々もお元気で、うれしかったです。

テーマは「ことばの発達」

大きくてあったかい照英さんと、やさしいつのだりょうこさん とのペアによる司会はもうずいぶん長く続いている気がします。

放送は  7月2日(土)  午後9時ー9時29分
再放送  7月8日(金)  午前10時30分ー10時59分

  
    

  6月13日にNHK教育テレビ「すくすく子育て」の収録があります。
これで何回目かしら?7回目?初めて出演したのは、2002年、平成14年5月だったと思います。本当に緊張しました。その時のビデオは、ゼッタイ見たくないです!!
でも、人間、成長するもので、今回は、「あ、はい、分かりました」といとも簡単に出演をお引き受けしました。私自身のふるまいのできばえはともかく、スタジオの進行にまかせておけば、番組ができるってわかっているからです。

9年前のそのころ、私は子どもの発達に付き合っているST(言語聴覚士)60名ほどによびかけて「子どもの発達支援を考えるSTの会」(略称 子どもSTの会)を立ち上げたばかりでした。
NHKに出演することを子どもSTの会メーリングリストに流したところ、お仲間の方たちがとても喜んでくれたものでした。STなんていうマイナーな職種が、公共の電波に乗るのがうれしい、ナカガワがんばれ!と。
私自身はその後、「はじめて出会う育児の百科」(小学館)に参加させてもらったり、育児雑誌の取材が多くなったり、小児科のジャーナルのいくつかから原稿を依頼されたり、活動範囲も大きく広がりました。

子どもSTの会は着実にお仲間が増え、現在は全国に750名以上を数えるようになりました。
今なお、ST(言語聴覚士)の世界では、圧倒的多数が成人対象に医療の分野で働いていて、子どもをみるSTは肩身の狭い少数派ですが、この「子どもSTの会」があるのが支えだと会員のみなさんが言ってくださいます。

この「子どもSTの会」のメンバーの一人で気仙沼在住の方を核に、東北大震災で被災してST指導が途切れてしまっているお子さんへの支援、具体的にはST派遣ができないだろうか、ということを、今、模索しています。「仲間で」「支えあう」ことができたらいいな、と思っています。

自慢になりますが、この「子どもSTの会」のメーリングリストは、開いてみるといつもあったかい気持ちになるような情報や意見で満たされています。
もともとリハビリテーションを志すような人たちには、ある一定の傾向があるからかもしれません。

人は、自分のために行動するときよりも、人のために行動するときや、人に期待されて行動するときのほうが力が出たり、親切になれたり、元気になれたりするのではないか、人って元来、そいういう「類的存在」(浜田寿美男先生のことばですが)なのではないか、と、この「子どもSTの会」を見ていて思います。

「子どもSTの会」は、私のよりどころ、です。

台風襲来が予想されていた先週末、約束ずみのかけもち講演で、博多から名古屋に移動する必要があり、京都に泊まることにしました。

新幹線で京都駅についたとたんに観察したのは、人が歩く速さです。
よかった。やっぱり、ゆっくり歩調だったわ。
京都駅を歩いているのは、何も、京都の人ばかりではないでしょうに、東京の人みたいにせかせか歩いている人が少ないんです。

OT(作業療法士)実習で、2ヶ月ほど京都にいたことのある次男も、「四条烏丸あたりの金融・ビジネス街近くでも、急ぎ足の人をほぼ見かけなかったなぁ」と以前、面白がっていました。

昨日は、別の用事で渋谷・恵比寿を通ったのですが、こちらの方たちは決まってみんな、せかせか歩いていて、のろのろペースの私はとても疲れました。

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