ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

  特に、夜の部は、私たちの団体「サポート狛江」が共催で、司会・進行に責任があったので、ちょっと心配でしたが、教育長、校長、小学校・中学校の先生はじめ、保育園の先生たちや、保護者、市内の事業所の方たちなど、多彩な顔ぶれがお見えでした。

  映画の内容も、「こんなにうまく行くといいね!!」とうらやましくなるような、ハッピーエンドではありましたが、実際、じょうずな支援と理解者に恵まれて、また、保護者同士のスクラムの中で、すくすくと伸びてゆくお子さんの例も身近にあり、決して夢物語ではない、とも思えました。

  昨日映画が終わったあとも、今日、市役所でお会いした方たちも、何人かの方が「私も、もしかしたら発達障害???と思いました。忘れ物は多いし・・・\(◎o◎)/!」とかおっしゃっていました。

  私は、「でしょ?  日本中の人が全員、『私って、もしかしたら、発達凸凹、あるよね!』って思ってくれるようになる日が来るといいんですが」と言いました。

   映画としてのできばえのマイナス面を数えればないわけではありませんが、理解・啓発に関しては、とてもよくできた映画だったと思います。早速、狛江市内での上映の計画も進み始めているらしく、さらに、多くの方たちの理解が深まるといいな・・・・と思っています。
                        (同内容  「サポート狛江」HP内にも掲載

 「アイムヒア〜僕はここにいる」とは?  ← 映画の内容

 東京都自閉症協会が行った上映会(21年4月)の際の記事

  6月26日(土)は、新潟県保育士会の下越第二支部の保育士研修がありました。会場は胎内市。狛江(こまえ)も「え? 何て読むんですか? どこにあるんですか?」と聞かれることの多い、マイナーな町ですが、胎内市も、はじめて聞く名前でした。中条町と黒川村が合併してできた市だそうです。新潟から酒田方向に向かって40分ほどの「中条」が下車駅でした。

  新潟県は県内が上越・中越・下越に厳然と(?)分けられるのも何回か新潟に来て知ったことですが、今回の下越第二支部の対象は、村上市、胎内市、粟島浦村、関川村、新発田市、聖籠町、阿賀野市で、参加してくださった保育士は500名ほどでした。ちなみに下越とは、山形県に近い北側の地域のことです。

 保育園の現場が抱える悩みは、全国各地に共通しています。日常的に、専門家が巡回するなりして、現場での悩みに応えたり、いっしょに考えたりするシステムを構築して、保育の内容をさらに底上げして行かないと・・・・と痛感します。

  「気になる子も過ごしやすい園生活のヒント」あすなろ学園(学研) がスタンダードになっていくといいんだけど・・と思います。

 講演の窓口になってくださっていたのは胎内市の子ども課に配属になっているという保健師さんでした。新潟県は、教育委員会が保育園・幼稚園をあわせて管轄する自治体がいくつか出てきているとのことですが、胎内市でも、保育園と保健師さんの連携の姿を目の当たりに見て、うれしかったです。
  人口3万3千人に対して保健師が18名いる、というのも驚きでした。狛江も、せめて、今の数の倍になるといいのですが・・・・。

  胎内市の翌27日は、福島市でのファイザーの「すこやか子ども健康フォーラム」のお約束があったので、保健師さんに「坂町」駅まで送っていただき(地図で探してみてください!)「米坂線」というローカル線にごとごと2時間揺られて米沢へ、米沢から山形新幹線つばさで一駅先の福島までやってきました。
 米坂線は、単線・ワンマンカーで、山と川を縫って走ります。 車窓に触れんばかりの木々の緑は圧倒的でした。米坂線を走る電車が載っているHPを見つけました。 
 二両連結の車内には、お客さんは数人。でも、私以外にも、始発の坂町から終点米沢まで乗った方がありました。
  間の無人駅で降りる方もありました。駅の周りは真っ暗で、何もないように見えました。その先、どうなっているのか、いっしょに降りて、ついて行きたい気もしましたが、何しろ2時間に一本とかの電車ですし、私の乗っていたのは最終電車だったので、がまんしました。

  運転手さん、毎日、ありがとうございます。

  アスペルガーの青年を題材にした映画「アイムヒアーー僕はここにいるーー」の小さな上映会を狛江で行います。こんなにぎりぎりのご案内になったのは、あまりたくさん入れない会場なのでようすを見ていたのです。

  まだ若干なら大丈夫そうなので、お知らせします。昼の部・夜の部があり、夜の部のほうは、私ども「サポート狛江」と、東京都自閉症協会第三地区会との共催です。

  チラシは「サポート狛江」HPをご覧下さい。

  毎週土曜日午後9時 のNHK教育テレビは「すくすく子育て」です。
7月3日(土)のテーマは「ことばが遅い?と感じたら」です。私も5回目(?)の出演をしています。

  ことばの育ちについて、「言えることばをふやそうと、教えこみ、言わせに走るのではなく、基礎づくりが大切ですヨ、楽しい雰囲気の中でね」という私のコメントは、百年一日のごとく変わりませんが、今回挿入されているビデオがとても興味深いです。

 子どもさんのことばが遅いかな?と心配している二組の親子さんに
◆①「〇〇って言ってごらん」とか無理強いしたり、「バ!」って言ったときに「バスだね」と言い直してしまうやり方と
◆②子どもが発した「バ!バ!」をそのまままねて返したり、ひと言余分に付け加えて返したりするやり方とをして、子どもの反応の違いを体感してもらう、というものです。
 これが面白い!! 
 自分の発したことば(音)や思いを受け止めてもらえた時の、子どもさんの輝くような笑顔を見てください。「よかったねぇ」と言ってあげたくなると思います。

  再放送は7月9日(金) 午前11時30分〜 です。

  各地でさまざまな形での「サポートブック」の取り組みが進んでいます。

このほど、「東京都手をつなぐ親の会」が「東京生活支援ノート つなぐ」を作成しました。私もいただいたのですが、よく練られた内容で、必要な項目が網羅されていると思います。

  6月10日からダウンロードが可能になっています。 ご自分の地域でサポートブックを作ろうとしている方たちには、参考になると思います。

  発達障害かもしれないお子さん、育てにくいお子さんも、早期から適切な支援につなげつことができれば問題がこじれないですむことが多い・・・
  これは、現場にいるスタッフの誰もが感じているところと思います。

  乳幼児健康診査の内容を整備して、発達障害を早期にスクリーニングし、早期支援につなげるためのさまざまな研究が行われています。厚生労働省の「厚生労働科学データベース」にもたくさんの研究成果が収納されています。

  2009年3月の「乳幼児健康診査に係る発達障害のスクリーニングと早期支援に関する研究成果〜関連法規と最近の厚生労働科学研究等より〜」(69ページ)
  http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/boshi-hoken15/index.html
 は大変読みこたえのある、また、資料の充実した報告書です。
  健診に関わる方たちにはとても参考になると思われます。

  その後も、多くの研究が精力的に行われていると聞きます。   全国どこに住んでいても、等しく必要な支援が受けられる日をめざして、がんばっている研究者、関係者がたくさんいることに、何だか心躍ります。

  「支援の入り口としての健診」が実現しますように。

  同級生にお寺の住職さんがいます。先日、メールのやり取りの中で「寺だより、読んでいただけるなら送りますよ」と言われ「送って!! 送って!」とおねだり。毎月送ってもらっています。   そして毎月、「うーーーむ、深いなぁ!」とうなります。

  先月はこのようなお話でした。

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●(私たちは)想像もできない「おかげさま」に支えられて生きています。
●「おかげさま」とは目に見えていないところで私を支え育んでくださっているはたらきということで、「ご恩」と置き換えてもいいでしょう。
●恩と言う字は原因の因という字の下に心という字を書きます。現在を結果と見るときに、現在の自分を育ててくださった因(もと)を知る心です。
●因という字は口は布団を表し、中にある大の字は赤ちゃんが大の字に寝ている姿です。多くの支えやはたらきによって包み込まれ安心して眠ることができているのです。
●全く自分の気づかない、気づけないところで、私を慈しみ育んでくださっている縁(はたらき)を気づかせていただく、喜びの心こそが恩という字でした。
●私には見えていない寿(いのち)無量寿によって支えられ生かされている私でしたと「よろこび」のうちに生きさせて頂くということが念仏者としての私のあり方だと思います。

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  私(中川)は念仏者ではないので、まだまだこういう境地には程遠いのですが、「目に見えないところで働いて下さっている力」ことへの感謝は、結構、色濃く持っていると思っています。

  今年は特に、です。というのも・・・・・・。

 ある事情があって、今年初めてきうりを植えたのです。(特に植えたかったわけではありません。
 生き物の世話は、およそ向かないんです。継続する努力が苦手なので・・・・。)
 今は、葉っぱが増え、茎が伸び、早くも赤ちゃんきうりがなっています。

 つくづくと植物の生育を眺めたことなんてないのですが、(子どものころ、母がトマトやきうりを家庭菜園で作っていましたが、私はもっぱら収穫する係りでしたから)なんだかありがたく、不思議な気持ちがします。

 「奇跡のリンゴ」の木村さんみたいに「元気に育って、いいきうりを成らせてね!」と話しかけたりしています。あ、そうそう、ぬかみそを混ぜながら「おいしくなってね」と話しかけるようにもなりました。そしたら気のせいか、おいしくなったような気が・・・・・。 

  話はもとにもどって・・・・
「多くの支えやはたらきによって包み込まれ、安心して」育つことのできる地域や社会を築かなくてはならないなぁ、と思うような出来事が今日もありました。
親ごさんだけで抱えるには重過ぎる荷物があります。
 とはいえ、その荷物、私1人ではとても負えそうにありません。

 見えないところでも、安心のネットワークが幾重にも張り巡らされているようなシステムを考えないと実効性はなさそうです。  ネットワークの相手方と会うときに、北海道大学の田中康雄先生がおっしゃるように「いつもありがとうございます」という感謝の心をもってお会いすることが、目の前の子どもを守ることにつながるのかもしれませんね。

   いやーー、忙しくて、更新もままなりませぬ (ーー;)

  さて、狛江市の市民活動団体の「サポート狛江」。
  保護者も含めた各機関の支援者たちが、集まっては話し合い、時々思い出したように講演会やシンポジウムを実施する・・・・ということをやってきました。
「何をする団体ですか?」と聞かれても「えーーと。【する】んじゃなく【いる】って言うか、【つなぐ】って言うか・・・・」と煮え切らない説明しかできないのでした。
 「育ちの森マップ」について取材してくださった新聞記者さんも、「分からんなぁ!」って何度言ったことか!!!

  で、このたび、狛江市社会福祉協議会のボランティアセンターが出している月刊「ボランティア情報」6月号(203号)に、サポート狛江と、育ちの森マップについてのインタビュー記事が載りました。
 今までになく、「サポート狛江」のことが分かりやすく説明されていて、自分自身で「ああ、そういう団体だったのかぁ〜」と得心が行きました   \(◎o◎)/!

  「育ちの森マップ」はその後も育ちつづけていて、いろんなところで、いろんな使われ方をしているようで、うれしい限りです。役所に相談に行くと、窓口の方が、「えーと」とこのマップを取り出して、先方に電話していた、とか。    今後は、市内のさらに広い範囲に、必要とする人たちのもとに、配れるといいな、と思っております。

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「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。

疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

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