ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

 国立特別支援教育総合研究所メールマガジン臨時増刊号(平成22年 3月号)2010.3.26

 を転載します。

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      国立特別支援教育総合研究所メールマガジン
        臨時増刊号(平成22年 3月号)2010.3.26
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■世界自閉症啓発デーイベントのご案内

世界自閉症啓発デーについて

    平成19年12月18日に国連総会において毎年 4月 2日を世界自閉症啓発デー
とすることが決議され、世界各国で政府やNPO等が協力して自閉症について
啓発を進める取組を行っております。
 わが国では世界自閉症啓発デー・日本実行委員会が組織されました。その
共催機関として国立特別支援教育総合研究所も啓発活動の一翼を担っていま
す。なお、これらに関する情報は「世界自閉症啓発デー公式サイト」に掲載
されています。
 ○世界自閉症啓発デー公式Webサイトはこちら→
http://www.worldautismawarenessday.jp/

 当研究所でも、以下に示すイベントの開催や特設Webサイトの開設を行っ
ています。是非、御参加、御覧いただければ幸いです。
 自閉症の方々への理解が深まり、支援が充実していくよう、本研究所も皆
様と協力していきたいと考えます。

               発達障害教育情報センター長 渥美 義賢

◆世界自閉症啓発デー2010 in 横須賀 の開催について

 世界自閉症啓発デーにちなみ、我が国で唯一の自閉症を対象とした学校で
あります筑波大学附属久里浜特別支援学校と国立特別支援教育総合研究所の
合同で、共に所在地である横須賀市における啓発イベントとして、「世界自
閉症啓発デー2010 in 横須賀」を開催いたします。
 皆様どうぞふるって御参加ください。

世界自閉症啓発デー2010 in 横須賀 〜自閉症の世界を知ろうよ〜

  【日時】: 4月10日(土) 13:00〜16:30
【会場】:横須賀市立総合高等学校 SEAホール
【主催】:国立特別支援教育総合研究所
     筑波大学附属久里浜特別支援学校
【後援】:横須賀市、横須賀市教育委員会、
     横須賀地区自閉症児・者親の会「たんぽぽの会」
【主なプログラム】
 総合司会  国立特別支援教育総合研究所 梅田 真理
・主催者、来賓あいさつ
・挨拶・世界自閉症啓発デー説明等
 国立特別支援教育総合研究所 渥美 義賢
・特別ドラマ「マラソン」上映
・特別ドラマ「マラソン」を通じて自閉症の特性を理解する
 国立特別支援教育総合研究所 廣瀬 由美子
・教育現場から
 筑波大学附属久里浜特別支援学校教諭 浜津 平一
・自閉症当事者から学ぶ
 聞き手 国立特別支援教育総合研究所 笹森 洋樹
【申込方法】
 氏名、電話番号、FAX番号を明記の上、FAXにてお申し込みいただくか、Web
サイトからお申し込みください。
 ○申込FAX番号はこちら→ 046-839-6938
 ○申込Webサイトはこちら→
http://www.nise.go.jp/waad/event.html
【その他】
・参加費は無料です。
・定員は280名です。定員になり次第締め切らせていただきます。
・会場に駐車場は用意しておりませんので、公共の交通機関をご利用くださ
い。

◆世界自閉症啓発デー特設サイトのご案内

 国立特別支援教育総合研究所では、今年で2回目となる世界自閉症啓発デー
をむかえるにあたり、研究所Webサイト内に世界自閉症啓発デーに関する特設
サイトを開設しましたので、是非御覧ください。
 主な内容としては、
(1)「世界自閉症啓発デー2010 in 横須賀」について
(2)昨年12月に行われた当研究所主催「アジア・太平洋特別支援教育国際セ
ミナー」の参加各国より寄せられた「世界自閉症啓発デー」へのメッセージ
(3)自閉症の理解・支援について
(4) 3月13日に当研究所主催で行った「脳科学セミナー:自閉症にかかわる
脳科学と理解・支援」の様子についての紹介

    ○世界自閉症啓発デー特設サイトはこちら→http://www.nise.go.jp/waad/

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                 (臨時増刊号編集主幹 原田 公人)
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国立特別支援教育総合研究所メールマガジン臨時増刊号(平成22年 3月号)
       発行元 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所内
           国立特別支援教育総合研究所メールマガジン編集部
           E-mail a-koho@nise.go.jp
           (@を半角にして送信してください。)
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 今日(3月24日)は、市内の小学校の卒業式でした。

小学校の卒業式では、卒業証書を受け取る前後に将来の夢を壇上で話す、というスタイルです。毎年いろんな夢があって楽しいです。自営のお父さんの仕事を継ぎたいと話すお子さんや、検察官になって人々を幸せにしたいというお子さんもいました。
入場したときと、卒業証書を持って退場する時とでは、顔つきが違って見えました。

 一人ずつ証書を渡すので結構時間がかかります。(今日は2時間ほど)
 10日後には小学校の入学式が控えています。
入学式はとってもとっても短くて、それでも一年生はソワソワ落ち着きません。2時間もガマンするなんてとてもできっこありません。6年間で成長するものだなぁと、毎年感慨深く思います。公教育の意味と責任についても、つくづくと考えます。

 今年参加した小学校の卒業生は75名でした。38人と37人の2学級です。

学級といえば、東京都がやっと来年度から小中とも1年生に限り、一学級39人の編制にしてくれることになりました。 授業参観に行くと、30人台前半のクラスと、38人とか40人いるクラスとではとても状況がちがうなぁ、と感じることがよくあります。

学級定数等について、今、文部科学省で広く意見募集をしているそうです。

≪今後の学級編制及び教職員定数の在り方に関する意見募集について≫

「今後の学級編制及び教職員定数の在り方の検討にあたって参考とするため、国民の皆様からご意見を伺うことといたしましたので、お知らせいたします。」との趣旨です。

 

かねてより準備中でした「狛江市育ちの森マップ」(正式名称「狛江市内の支援の必要な子にかかわる支援ネットワークマップ」)が完成しました。

私が代表を務める市民団体「サポート狛江」が、狛江市との市民協働事業に提案し、採択されたおかげで実現しました。知恵と情報は市民が、お金は市が、という分担でした。庁内の関係各課に配布するのも、市側の担当課が精力的に取り組んでくださったおかげで、完成後2週間程度というのにほぼ予定数を配り終えました。

マップの内容は「サポート狛江」のホームページに掲載されています。

サポート狛江 HP
   http://www.sapokoma.jp/
育ちの森マップ  
   http://www.sapokoma.jp/article/13652664.html

この「育ちの森マップ」は、左下部分から始まります。
赤ちゃんを連れた家族が「狛江市育ちの森」に足を踏み入れ、いろいろな心配ごとや、相談ごとがあるたびに、それぞれの場所で相談し、必要な支援を受けながら成長します。
支援・相談機関はおおむね時間系列に沿って配列されるように工夫されています。
右上の森の出口で15歳くらいになったお子さんと一緒に森を振り返り「楽しい森だったねぇ」「たくさんの人に助けてもらったねぇ」と思い出を楽しんでいる、というイメージです。

 

記載内容に間違いのないように、関係部局に文言のチェックをしていただき、また、この表現で保護者の気持ちに受け入れられるか?など、とても長い時間の論議の末にやっと完成したものです。

実物は、厚手の紙で、色合いが何ともいえずステキで、各方面から大好評なのですが、お一人ずつに郵送することもできませんので、ネット上のものをご覧になってください。

「一部100円か200円で販売すれば、サポート狛江の活動資金にもなるね」なんて話も出たのですが、「そうそう、お金は市が出してくれたんだから、有料で売るわけには行かないんだった」ということになりました。

このマップの特徴は、通常の子育て支援と、障害があるかもしれないお子さん、障害があるお子さんへの支援とを分けなかった、という点です。

虐待や不登校などの問題や心配も、必ずしも「障害」の枠でくくることはできないけれども、それぞれ障害との連続線上にある、という事情もあります。

「子どもはすべて、支援が必要な存在である」ということと「子どものいる場にはすべて、障害のある子がいるはずだ」というのが、底流にある考え方です。

みなさまにとって、何かの参考になれば幸いです。

     ダウンロード、印刷はかまいませんが、一部分を切り取っての編集等はご遠慮ください。

 

狛江市内の支援者+保護者で構成する「サポート狛江」という団体があります。
中川が代表を務めています。
誰をサポートするのかというと、支援の必要な人、支援の必要な子どもを持つ保護者、そして、支援者自身、そして狛江市を、です。

「サポート狛江」の一番大きな役割は、「支える人を支えるしくみ」とでも言うべきもの。
横のつながりができれば、「自分ひとりががんばってるんじゃなく、市内いろんな場で、いろんな人が、いろんな努力をしているんだ!」と知ることができる。そうすれば、「困ったら助けてって言おう」「私も持ち場でがんばろう!」と思えるようになります。
私自身、「サポート狛江」の活動の中で、ほんとに励まされてきました。

さて、このほど、サポート狛江のホームページが公開されました。
中味はまだまだ不十分ですが、とりあえず、3月6日に開く「狛江市育ちの森マップ 完成発表と意見交換の会」のご案内は載せてありますので、どうぞ。

 この「狛江市育ちの森マップ」は、私たちが一年がかりで取り組んできた宝物。大切に育てて行こうと思っています。   マップの本体もいずれは、ホームページ上に掲載の予定です。

  「支援から共生への道  発達障害の臨床から日常の連携へ」 
         田中康雄    慶応義塾大学出版会
         1800円+税  2009年9月

   表紙カバーの裏にはこう紹介してあります。

     ↓
発達障害、不登校、虐待・・・・・
生きづらさを抱える人を前に「僕に何ができるだろう」と
自問自答する児童精神科医。
診察室を出て、自ら教室や福祉施設へ足を運び
そこで培われていく「連携」、そしてさらにめざす世界とは。
注目の医師が綴る、心の軌跡。

「教育と医学」という雑誌の二年間にわたる連載が一冊の本にまとめられたものです。 各章の題(一部省略)を見るだけでも、たくさんの示唆が得られると思います。

     治療する側から支援する側へ;
     誰のための連携なのか;
     虐待に対して何ができるのか;
     信じることから;
     その一瞬を待つ;
     困惑感そして関わることの覚悟;
     孤独を乗り越えた自立;
     就学相談での親の思いから;
     不登校の子どもたちから学ぶこと;
     聴き続けることから生まれる希望
     一緒にいる、ということ
     自立ってなんだろうーーー親からの学び
     聞いてほしい、と思うとき
     僕がいることを許される世界を探して
     診断名よりも大切なこと
     青い空の下で「僕」から「あなた」へ

  2月27日、移動途中に伊丹空港に着くようなスケジュールを立てました。兵庫県伊丹市に住む“腹心の友”林やよいさん とお嬢さんのゆりあさんに会うためです。林さんには、私の本や、関係する出版物の挿絵をいつもお願いして書いていただいています。

  あ、そうそう、狛江市の次世代育成支援推進行動計画(後期計画)策定にあたっても、報告書の表紙と中に入るカットを林さんにお願いしました。「ゼッタイすてきな絵になるから!」と推薦し、結果、ドンぴしゃりの表紙とカットが送られてきて、策定委員のみなさん、大絶賛でした。印刷ができあがったら、どんなに「すてき」な絵なのか、アップしますね。

  さて、林さんは伊丹大好き人間です。市のためにもあれこれ協力しておられます。伊丹市の次世代育成支援むにゃむにゃの前期計画策定にも関わっておられたので、伊丹市の次世代の計画書は表紙も中のカットも全部林さんのものが使われていて、私はとってもうらやましかったものです。

ウォーター君.jpg

  今回は、ちょうど伊丹郷町館で開催中のお雛様の展示に案内していただき、そのあと隠れ家みたいな喫茶店で延々しゃべり続けました。ゆりあちゃんは車イスで静かにしていましたが、内心あきれていたにちがいありません・・・・。

  今回の新しい収穫。林さんがアレンジした伊丹市の水道局のキャラクター「ウォーターくん」は市内のいろんなところに存在するらしいです。かわいらしい (^_^)

水道局のお知らせにもウォーターくんは元気に活躍しています。     ↓
 

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「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。

疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

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