来週、久しぶりに母と一緒に短い旅行をする予定があるので、今日、車イスを借りに行きました。母は、年齢よりずっと元気で、気持ちも若いのですが、最近、長く歩くと足が痛くなることがあるので、出先での万一に備えて、です。
X区は、区内のいくつかの場所で車イスの短期間の貸し出しをしてくれます。今日、センターに着いたのはちょうど昼休みの時間でした。でも、当番で窓口にいた男性は(どうやら、係長だったらしいのですが)とても親切に応対をしてくれました。
事前に電話で問い合わせた際に、(念のため)私と母の両方の印鑑を持参してくださいと言われたのですが、実は印鑑は不要でした。窓口の係りの方は、電話での説明が間違っていたことを盛んに恐縮し、すみませんと言ってくれました。
「意外に重いものですね」とか「最長どのくらい借りられるんですか?」とか、今まで何回も聞かれたであろうことを言っても、じゃけんにすることなく、最後まで親切でした。 親切に貸してもらった車イスは、「親切な車イス」のように思えて、大事に使おうと思いました。また、旅行のあいだじゅう、クルマの後部に「親切」が乗っているんだな、と思うと、何だかとてもうれしい気持ちです。
ひさしぶりに、相談しに行く一住民の立場になってみて、あらためて「親切な態度」が心細い気持ちの人にとって、どんなに大切なことか、と肝に銘じました。