ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

  小田急線和泉多摩川駅のすぐそばに「カレーショップ メイ」があります。
NPO法人「さつき会」が運営する就労支援事業所「ワークイン メイ」のお店です。
私は残念ながらまだ食べに行けていないのですが、食べた人はみんな「美味しい!」と言っています。

  この「カレーショップ メイ」については、狛江市社会福祉協議会内、狛江ボランティアセンター(通称ボラセン)発行の、「こまえボランティア情報 193号」(21年6月号)で紹介されています。http://www.komae-shakyo.or.jp/vc/~jouhoushi/

 ESPA(エスパ有限責任事業組合)主催のセミナーのお知らせです。

テーマ  発達障がい児の食支援を考える Part2

日時   2009年8月23日(日) 9:50ー16:30

場所   武蔵野公会堂(東京・吉祥寺駅2分)

講師  高橋摩理先生(歯科医師/昭和大学兼任講師)      高倉めぐみ先生(言語聴覚士/うめだ・あけぼの学園)

定員  60名

対象  発達障がい児の摂食・嚥下障害にかかわるすべての職種・家族

内容 評価 と方針の立て方をワークショップで行う予定

参加費  有料(詳細は問い合わせてください)

      
    ESPA (エスパ有限責任事業組合)
http://www.ac.auone-net.jp/~espa-llp/

新日本医師協会主催の講演会。どなたでも参加できます。

 テーマ  「子どものことば  ことばの発達と障害」

講師   中川信子

日時  2009年7月25日(土)  10:30〜3:30

会場  全労連会館ホール(東京  御茶ノ水駅徒歩8分)

参加費 新日本医師協会会員 4000円
      一般           6000円

問い合わせ先
     新日本医師協会東京支部   03-3985-8387

申し込み締め切り   7月17日

    新医協東京支部2009年夏の講演会一覧http://homepage3.nifty.com/shinikyo/kouenkai09haru.html

「乳幼児健診ハンドブック  その実際から事後フォローまで」       平岩幹男 診断と治療社 

  小児神経のドクターとして実際の診療にもあたり、また、戸田市保健センター長として行政職も経験された平岩先生の本です。
  次の世代をになう赤ちゃんや子どもたちが健やかに育つために、大人たちがすべきことの具体的な表現の一つが乳幼児健診なのだと思います。
   必要なことをきちんと行いながら、保護者の気持ちを支えてゆくとはどういうことか、健診にかかわる人が読んでおくべき本だと思います。

  目次は以下のとおりです。

乳幼児健診の設計;
1か月ころの健診;
4か月ころの健診;

10か月〜1歳ころの健診;
1歳6か月ころの健診;
3歳児健診;
5歳ころの健診;

乳幼児健診の事後フォローと周辺事業、予防接種;
健診における母親の問題―抑うつそして接近感情と回避感情;
扱いにくい子どもたち…発達障害をめぐって;
児童虐待をめぐる問題;
障害や疾患の受容と対応

 社団法人 日本小児保健協会主催の第26回小児保健セミナーが開かれました。  テーマは「乳幼児健診とその周辺、いま知っておきたいこと」でした。  

     (3月に本HPでご紹介しました。)
     (http://www.soratomo.jp/article/13417056.html
世田谷区の成育医療センターの講堂が満席になるほどの盛況でした。220人とか。

 厚生労働省の担当者、開業の小児科医、歯科の先生、小児神経の先生、ABA(応用行動分析)で自閉症の個別療育をしている先生、そして平岩幹男先生による5歳児健診をめぐるお話などに混じって、健診前後の子どものことばの見方と支援について話をさせていただきました。
私は常日頃「健診は支援への入り口」と思っているので、そのことをお伝えできればと思いました。

  対象が主としてお医者さんたち、という会でお話しするのは多分二回目(?)か。ずいぶん心臓が強くなったと言ってもプレッシャーでした。無事、務め終えてほっとしました。

  それにしても、お腹の中にいるときから歯は着々と成長していることや、神経系に異常のある赤ちゃんたちの動きなどを見せて、聞かせていただき、人間の体の仕組みはなんと精妙なものだろうと感心しました。本当に勉強になりました。

  「子どもの健やかな育ちのために」と日々考え、行動している方たちがたくさんいることにも意を強くしました。

  健診にかかわっている方たちには、平岩幹男先生の乳幼児健診ハンドブック―その実際から事後フォローまで
診断と治療社)を一番にオススメしたいと思います。

   『キスなんてだいきらい』
    トミー・ウンゲラー  矢川澄子訳  文化出版局

 息子たちと一緒に読んだ懐かしい本の一冊。時々、無性に読みたくなります。
主人公は猫のパイパー・ポー。
次から次から「全くもう!」と言いたくなるようなことをしでかすいたずらっ子です。
ボーかあさんは、そんな坊やがかわいくてかわいくて仕方ありません。
  「はやくきて おすわり ぼうや。
   この つぶしねずみをおあがり ぼうや
   ほら、ニシンのほねも ヒワのフライもあってよ、ぼうや
   あんたの ために つくったのよ ぼうや」

 「つぶしねずみ」とか「ヒワのフライ」って、どんな味なのかしら?
食べてみたくはないけど、猫さんたちの味覚には合うのでしょうね。 

  パイパー・ポーは、“ママちゃん”の、そういうべたべたしたかわいがり方から卒業したいのです。次々、いたずら、ケンカ 、ケガを起こします。
  「そういうこと、ある、ある!」っていうシーンがいろいろありまして。
 久しぶりに読み返してクスクス笑いました。

 しばらくご無沙汰しました 
公私ともに超!多忙でして・・・・・。

 今年も、学校への巡回相談が始まりました。
特別支援巡回専門相談という名目での訪問です。
本来は、毎日奮闘する先生方にアドバイスしたり、支援したりすることが目的なのですが、実際のところ、逆に、「勉強させてもらいました!」ということの連続です。

 学校の先生方の実態は、マスコミの冷たい論調とはかなり違っていて、本当に子どもたちのよい面を伸ばし、育てようと、毎日声を枯らし、走り回っていてくださるのだと、回を重ねれば重ねるほど痛感します。

 担任の先生方との懇談の中で、まず一番に出てくる私の感想は「もっと人をつけてあげられたら!」ということと、「クラスの人数がもっと少なければ・・・」というものです。

 狛江は、独自の施策として「少人数指導」を行っています。算数、数学、英語などの教科で、クラスを分割して勉強します。 15人とか20人とかの集団で勉強できると、生徒たちは先生に気軽に「分からない!」とSOSを出せるし、先生側は、それぞれの子どもがどこでつまずいているかを把握しやすかったり、いい面がたくさん見えてきます。

  学力向上を言うならここからでしょ!と私は言いたいです。
たとえ小学生でも、38人とか、39人とかのクラスは、本当に大変です。
せめて31人程度のクラスだとかなりほっとできます。

文部科学省の人たちや、都道府県の方たちで、「学力向上!」と号令をかけるばかりの方たちに、ぜひ、登校から下校まで、丸一日学校に入って学校現場の実態を知っていただきたいものだといつも思います。
 それも、一日だけではなく、せめて、三日間くらい続けて。

 学校の先生たち、がんばれ!!
いえ、共にがんばりましょう!!

  厚生労働省に設置されている「発達障害施策検討会」という会の「構成員」(メンバー)に加わっています。
  梅ヶ丘病院の市川宏伸先生が座長です。
  えじそんくらぶの高山恵子さん、LD親の会の山岡修二さん、杉山登志郎先生、、超・有名な方たちに混じって、全国の都道府県から出されるモデル事業の内容について検討するのがお役目です。

 この検討会は 昨年(平成20年)8月29日には 「発達障害者支援の推進について」という報告書を出しています。http://www.rehab.go.jp/ddis/pdf/hattatsu_h.pdf

  6月8日に、今年度一回目の検討会が開催されました。21年度モデル事業に「手を上げた」のは21都府県でした。
  煩雑な書類作成、予算の計上、庁内各レベルでの調整をへてのモデル事業参加は、とてもハードルの高いことです。一担当者の熱意でできるものではありません。役所の組織としての姿勢が問われます。 そこまでして、参加してくれる都府県があることに、なんだか、感動しました。
  もちろん、日本中にある都道府県のうちの半分しか参加してくれていない、というのも一方の現実ではあるのですが・・・・。

  担当課は 厚生労働省 社会・援護局障害保健福祉部  精神・障害保健課  です。  

たくさんの仕事がある中で、担当の若い職員たちが真剣に取り組んでくださっていることが感じられ、喜ばしい気分になりました。
  会の動きを中心的にまとめている「発達障害対策専門官」が、ST(言語聴覚士)として、地域で活動していた実績をお持ちの方であることも大変頼もしいと思うゆえんです。

  マスコミでは、「役所」「役人」へのバッシングが激しいですが、この方たちのように、真剣に、やりがいを持って働いてくださっている「役人」や「役所」も少なくありません。彼らが燃え尽きずに、もっとがんばってくれるよう、うまく支えてゆくのも市民・国民の大事な役目だと痛感します。

 「税金を払ってるんだから」という常套句がありますが、「役所」の人たちが熱心に働くように仕向けることも「税金が有効に使われる」ためアプローチなのですからね。

  「行政をほめて育てる」 というのが、私の周辺の親ごさんたちの合言葉ですが、大切な考え方だと思います。

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「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。

疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

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