ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

2008-11-29

 沖縄に来ています。
 「沖縄ではコートは邪魔なのよねー」と思いつつも、中綿入りコートを着てきました。出てきた日、東京は冷たい雨が降っていたので。「(東京が)こんなに寒いのだから、もしかしたら沖縄も寒いのかも・・・・」とも思ったのですが、やっぱり沖縄はあたたかかった!! 人々が、ワイシャツ一枚とかで歩いています。
 ST(言語聴覚士)養成校での講義のために来たのですが、学生さんも、教員の方たちも、タクシーの運転手さんも、「寒い、寒い 今日は、今年一番の寒さ」とか「寒くてふとんを出るのがいやだった」と言ってましたが、それでも、10度以上はある気温。年間通して、10度を下回ることはほとんどないそうです。暖かいところでは、“身体がゆるむ”感じが確かにあります。
沖縄には紅葉がないそうです。
そう言えばいたるところ緑が茂り、赤や黄色や紫の花が文字どおり「咲き乱れて」います。

 養成校のそばにある警察では、この時期、「ハブが出たから捕まえて」という出動要請が多いのだそう。養成校の掲示板にも「ハブに注意!」との掲示が出ていました。

 私は「目に入るものは何でもかんでも読まずにいられない、しかも、アタマの中で音に変換して」という特性というか、クセというか、ビョーキを持っているのですが、沖縄では音に変換して読めない看板や道路表示があるので、かなりストレスです。「与那原」って書いて「よなばる」と読むのだから、「西原」って書いて「さいばる」って読むのかと思いきや「にしはら」だったり。
       (※上記を書きながら、「特性=ト“クセ”イ⇒クセなんだ!」と、
         音と意味の共通性に瞬時に反応しました! 
        ことば遊びにハマらずにいられないのも私の特性=クセ
        の一種です)

 心は「あれ、何て読むの?」と聞いているのですが、前方に注意しながらクルマを運転してくれている人に「あれ、何て読むの?」って聞くわけには行かないので困ります。  「今帰仁」を「なきじん」と読むのは以前に学習しましたが、ほかにも読めない名前がたくさん、たくさん。

  授業でそんな話をしたあとの休み時間に、学生さんの下駄箱の前で(名前が貼ってあるので)一人ずつ読んでいたら、一人の学生が「名前を読んでるんですか?」と話しかけてきてくれて、いくつかの読めない名前を教えてくれました。そして、さらに、ゼッタイに読めないだろう地名があることや、その地名の由来、音便で音が変化していったようすを音声学的に見るとこうなるらしい、と教えてくれました。

 夜に、食事をしたお店の名前は「ぱいかじ」。
 店を予約してくれた先生にさっそく「どういう意味?」って聞きました(^_-)-☆   「南」の「風」という意味だそう。
そういえば本土でも、南風のことを「はえ」、東風のことを「こち」と言います。
古語由来らしいですが、ことば、って面白いですね!!!!

 

  
「発達障害のある子の理解と支援     
    ありのままの一人ひとりに向き合うために」

    監修  宮本信也
    指導   園山繁樹、下泉秀夫、ほか
    発売   母子保健事業団
    価格   1890円
 詳細は⇒  http://www.mcfh.co.jp/cat03/127.html
 

もともとは、福祉医療機構「長寿・子育て・障害者基金」の助成を受けて5000部を作成し、無料で、全国の母子保健関係部署に配布したテキストでしたが、大きな反響があったために単行本として発行されました。

私の知り合いの保健師さんは、無料配布テキストが配達されたあとすぐに読破し、「発達障害の本は何冊も読んだけど、これを読んで初めてどういうことだかわかった気がする!」っておっしゃってました。

本来は、母子保健向け教材の販路を使っての頒布なので、母子保健事業団への直接申し込みが一番たしかですが一般書店でも取り寄せてくれる場合があります。 上記サイトに申し込み方法がいくつか載っています。

なお、インターネット書店「スペース96」http://www.space96.com/でなら確実に手に入ります。  

出版元に直接お問い合わせされる方は、 母子保健事業団  電話  03ー4334−1188 まで。

 

保健師さんたちに購読されている月刊誌は、大きく二つあります。 その中の一つ「月刊 地域保健」11月号の特集は「発達障害 up to date」です。

■厚生労働省発達障害対策専門官・日詰正文さんへのインタビュー
■発達障害の最新知見(大戸達之・宮本信也)
■発達障害と子ども虐待(松田博雄)
そのほか、いくつかの自治体の取り組みの取材記事、など、が掲載されています。

記事の一覧は
   ↓
http://www.chiikihoken.net/chiikihoken/browse/index.html?200811

    厚生労働省の発達障害対策専門官、日詰さんは、言語聴覚士(ST)なんですよ!
相手に近づき、理解し、寄り添おうとするスタンスが貴重です。
何だかうれしくて、いろんな人に言いふらしています。

虐待については杉山登志郎先生の「虐待という第四の発達障害」(学研)が衝撃的でしたが、松田先生によるこの記事も、実に説得力があり、深くうなずきながら読みました。未熟児センターを経験された小児科の先生ならではの視点かもしれません。

月刊地域保健編集部運営のウェブサイトはこちら
    ↓
http://www.chiikihoken.net/index.php

 「月刊地域保健」は一冊800円+送料  だそうです。  上記サイトから購入申し込みができます。       

『新版  ADHD のび太・ジャイアン症候群
      〜〜〜ADHDとのじょうずなつきあい方がわかる』
     司馬理英子   主婦の友社   1600円+税

司馬理英子先生の「のび太・ジャイアン症候群」シリーズは、既刊の4冊いずれもとても楽しくてためになる本でしたが、今回、新版が出ました。

司馬先生がクリニックを開いたところ、ADHDではないかと受診される中に、自閉症スペクトラムのお子さんが予想以上に多かったそうですが、今回の本でもADHDと自閉症スペクトラムの関係をわかりやすく述べてあります。

お医者さんなので、診断基準、診断の持つ意味や薬物療法についてもきちんと触れてありますから、支援者・保護者の双方にとって助けになるでしょう。

何より司馬先生ご自身も、また、お子さんのうち二人がADDまたはADHD! 「そうか! そういうわけだったのか! 分かった!」というところから始まっている本なので、全巻通じてポジティブ思考に満ち溢れています。 読んでいて、「そうか、こういうふうにとらえれば、こう接すれば、よい方向に育つのね!」と元気が出てくるでしょう。

「自分を好きな子に育てよう」
「そのために、周りの大人が子どもの行動と気持ちを理解しよう」
それが全巻を貫いているメッセージ、と私は読みました。

それって・・・・・・。多数派の子育てでも忘れちゃならないことですね。

弘前から帰ってきました。主催は、中南地区特別支援連携協議会で、事務局は弘前第二養護学校でした。講演会は、300人ほどの方が来てくださいました。 顔ぶれは、保健師、保育士、保護者、養護学校の先生方、ことばの教室の先生たち、療育関係者、ST養成校の学生さんたち、などだったそうです。

私は、保健師さん主催の講演会に招かれるチャンスは多く、上記のような多様な顔ぶれがそろうのはそんなに珍しいことではありません。 でも、学校が中心になった企画で、これだけいろいろな場の人が参加することはめったにないことかもしれません。企画してくださった方たちの努力が実ってよかったです。

午前中、時間の余裕があったため、弘前「津軽藩ねぷた村」に連れて行っていただきました。間近で見るねぷたは迫力・説得力がすごい! 
そして、ちょうど、津軽三味線の解説つき生演奏もありました。
単旋律が多いといわれる日本の音楽ですが、複雑に音が重なり合い、躍動感のある津軽三味線の魅力の秘密が少しわかったような気がしました。
聞いていると胸がわくわくして、ずっと聞いていたいようでした。津軽三味線は、弦楽器なのだけれど、打楽器の特徴もあるのかな。

 打楽器といえば、ねぷたが練り歩くときの「お囃子」も聞かせてもらい、太鼓をちょっぴりたたかせてもらいました!!!  

 「弘前城の桜はすばらしいんですよー、ぜったい一度ご覧になってください!」って、たくさんの人に言われました。4月末が桜、8月の1−7日がねぷた、桜の紅葉もステキとのこと・・・・・。うーーん、悩むところです。

<コメント欄>  「そらとも」事務局に教わって、「コメント」欄をつけられるようにしました。 コメントはいったん事務局に送られて、個人情報等についての危険がないかどうか確認の上、表示されるような仕組みになっています。コメント書き込みは実名でもハンドルネームでも結構です。お待ちしています。

  子どもをはぐくむために   療育&講演会 

今年の春に引き続き、岩国にお招きを受けました。
岩国は少女時代を過ごした広島県大竹市のお隣町でもあるので、二つ返事でお引き受けしました。
 今回は、主催者が、作業療法士の太田先生とのジョイントという贅沢な企画を立ててくださいました。
以下はチラシからの転載です。 (中川)

【第1部】療育研修会「手と手をつなぐ支援をめざして」

日時:平成20年11月30日(日)午前9時半〜12時半まで    
対象:発達障害を持つ子どもの支援者
       (保育士・教育関係者・保健師・療育関係者) 

参加費:無料

【 第2部】療育講演会『子どもを育むために」

日時:平成20年11月30日(日)午後13時半〜16時半まで      
対象:子育てをしている家族・保育士・教師・療育スタッフ

  参加費:無料

講師紹介中川信子先生 <「こどもの発達支援を考えるSTの会」代表>
        言語聴覚士。東京大学教育学部教育心理学科卒業。
        国立聴力言語障害センター付属聴能言語専門職員養成所卒業。
        現在、都内のいくつかの市で幼児のことばの相談・指導にあたっている。

太田篤志先生  <姫路獨協大学教授>
          作業療法士。長崎大学医療技術短期大学部作業療法学科卒。
      
資格を修得後、保育園へ勤務し障害児と健常児の統合、学童保育等を
      実践する傍ら、感覚統合理論、さくら・さくらんぼ保育などを学ぶ。
      日本感覚統合学会・常任理事。日本スヌーズレン協会理事。
      遊び心サポートセンターplayfulness代表。

会場:岩国市医療センター医師会病院 東館4階

日付:平成20年11月30日(日)9:30〜16:30

主催:岩国市医療センター医師会病院 療育センター

後援: 岩国の療育を進める連絡協議会

問い合わせ→ 岩国市医療センター医師会病院 
              療育研修会事務局(安永)       
           電話:0827-21-3211  Fax:0827-21-3412 

11月22日に弘前での講演会があるので、前の日に到着してホテルにいます。
担当の先生には「雪が積もっていて寒いので、あたたかくしてお越し下さい」といわれていましたが、羽田では汗ばむほどだったので、厚着しすぎたかしら、と心配しました。が、機内のアナウンスでは「青森の地上温度は1度」とのこと。
着いてみると、たしかに一面真っ白でした。

前夜の懇親会での楽しいひと時のあと、外に出ると、「吹雪」と言いたいほどの大粒(って言うのかしら?)の雪になっていました。

この前青森に来た時、タクシーの運転手さんに「真冬には、地吹雪といって、雪が真横から、下から舞うような猛烈な雪になる。口をあけていると、口の中が雪だらけになるほどだ。一度、真冬の青森にいらっしゃい」と言われたので、ぜひ、いつかそれを体験してみたいものだと思っています。

そうそう、青森空港は悪天候のため空港に降りられなくて羽田や大阪まで引き返したり、代わりに花巻空港に降りたり、欠航になったりすることが決してまれではないそうです。
別の機会に同じく青森で乗ったタクシーの運転手さんに聞いた話ですが、たまたまその人が乗った羽田からの飛行機がしばらく上空を旋回したけれど結局降りられず、羽田に引き返すことになったそうです。
その飛行機には急なお葬式に行くために乗っていたお客さんがいて、羽田に引き返すというアナウンスを聞いて「困る! 間に合わない!ここでいいからおろしてくれ!」と叫んでいた、とのこと。
気持ちは分かるわーーと同情しました。
でも、飛行機からは自分勝手には降りられないですよね (@_@)

時間の都合で、青森の帰りに三沢空港から帰ったことがあります。
三沢空港は米軍と自衛隊との共用空港なので、日ごろは空港ビルの側と滑走路の間のゲートは閉まっています。
その長ーーーーい白いゲートがゴロゴロゴロゴロと開きはじめたら飛行機が着いた証拠です。一日何便かの民間機は、そこをしずしずと空港ビルのほうにやってきます。
離陸した後のことは見られませんでしたが、多分、離陸するとまた、ゲートはゴロゴロゴロゴロと閉まるのでしょうね。

「飛行機みたいな大きなものが空を飛ぶのは不自然だ」と、ゼッタイ飛行機に乗らないようにしていたころを考えると不思議ですが、今や飛行機に乗るのは私にとって日常のこととなりました。
そして、毎回、人知れずワクワクします。

講演会「子どもの成長に応じた発達支援とは」
講師  中川信子(言語聴覚士)
日 時  平成20年11月2日(土)
      
0〜1

会 場  弘前市総合学習センター  (多目的ホール)
        青森県弘前市大字末広4丁目10−1 
        
TEL:0172−26−4800)

対 象

  中南地区の幼稚園・保育園(所)の教員及び保育士
  
中南地区の小学校・中学校・高等学校教員
  
県内の特別支援学校教員
  
中南地区教育委員会、中南教育事務所、
  
その他各市町村の関係諸機関の職員及び保護者

参加費  無料 
主催     弘前第二養護学校
問い合わせ  弘前第二養護学校    教 頭 工藤幸雄   
       
℡&Fax0172-97-2511 

津田塾大学では公開講座が継続して開かれています。 今年度のテーマは「あらはす−−表・現・顕−−」

その一こまを引き受けました。
テーマは「自閉症の人たちを通してコミュニケーションを考える」です。

最近、とても多くなっているアスペルガー当事者の方たちの本や、ファシリテーテッドコミュニケーションで語り始めた多くの人たちの声を通して、自閉症スペクトラムって何だろう? コミュニケーションってどういうことなのだろう?と考えてみたいと思っています。
こんな直前になってからですが、興味のある方はどうぞおいでください。

日時   11月20日(木)  午後1時ー2時30分 場所   津田塾大学小平キャンパス

【聴講要領】
 資格       年齢・性別等制限はありません。
 費用       無料です
 手続き方法   毎回本学正門守衛所にて住所・氏名等をご記入ください
             (満席の場合は入場をお断りする場合があります)

  詳細は以下のHPをご参照ください。
  http://www.tsuda.ac.jp/ja/open-lec/E1.html

今日、11月17日は、NHK教育テレビの「すくすく子育て」収録でした。 テーマは「ことばをはぐくむ親子遊び」です。

前にもご一緒したことのあるディレクターが担当だったので、安心でした。 「すくすく」出演も、5−6回目になりますから、秒刻みのスケジュールの中、ものごとが整然と進行していくさまを、感心しつつ参加する余裕がありました。最初はものすごく緊張しましたが、人間、だんだんに慣れるものですね。

 「すくすく」の収録は、事前の綿密な打ち合わせに基づいて、台本が作られ、それに沿って進行していきます。
司会の方たち(今回は、タレントの照栄さんと、つのだりょうこさん)は、急な変更にも、時間の縮め延ばしにも即座に対応されますが(ほんとにスゴイ能力!!)、私などは、「えーと えーと」とまごついて、言うはずのことばを飛ばしたり、逆に説明しすぎたりしがちです。
でも、スタッフは、それに対して誰もイヤな顔をしたり否定的なことを言ったりしません。基本的には「君はOK!」で、大きな間違いに関してだけ、軽くフォローが入ります。「あ、ほんと、忘れた!」と素直に言えるようなさりげなさで。 

学校での生活は、「もっとがんばれ」「きちんとして」「ちゃんと聞いて」「さっきも言ったよ!」で覆われていますよね。かなり堅苦しい・・・・。学校が、この「すくすく」みたいな場の雰囲気だったら、子どもたちももっと伸び伸び失敗しつつ学んでいけるだろうにな、と思いました。楽しさとリラックスが学びの基礎、のはずなのにね。今日は午前中、小学校にいたので、その対比を強く感じたのかもしれません。

「すくすく子育て  ことばをはぐくむからだ遊び」
放映日は12月20日(土) 21時〜
再放送は12月26日(金) 13時20分〜  の予定です。

12月号のテキストも書店で発売中で〜す。(これは宣伝でした)

  「マカトン法」とはイギリスの3人のスピーチセラピストが体系化した「サイン(身ぶり)+音声言語」を併用する、コミュニケーション手段です。3人の名前(マーガレット・ウォーカー、キャシー・ジョンストン、トニー・コンフォース)をあわせて「MAKATON」=マカトンという呼び名がつきました。   音声による「ことば」は、とても複雑なしくみを伴うため、障害を持つお子さんたちには乗り越えるのが難しい課題です。でも、ことばの代わりに手話に似たサインを使うと、らくらく気持ちを伝えることができるようになることも少なくありません。

 この本では、子どものコミュニケーション発達とはどういうものか、コミュニケーション手段を音声以外にも広げて考えることが、赤ちゃんや、障害を持つ人たちにとってどんなに助かることなのかがわかりやすく紹介されています。  また、従来、マカトンサインのいろいろを知るには、ワークショップに参加することが必要でしたが、この本には、初歩的なサインが掲載されています。

  問い合わせは、旭出学園教育研究所内 日本マカトン協会
                     FAX  03−3922−9781

 

 11月8日、練馬区大泉の旭出学園内 三木安正記念館主催のセミナーにお招きいただき、久しぶりに旭出学園に行ってきました。
 大学を卒業してから、STの養成校(国立聴力言語障害センター付属聴能言語専門職員養成所)に入学するまでの1年間弱、週に3回通いなれた道です。吉祥寺から「都民農園セコニックゆき」のバスに乗り、「西村」で降りると、体が自動操縦のように、自然に旭出学園の方向に向かいます。高圧線の鉄塔を目印にして角を曲がると、懐かしい旭出学園の2号館(1階は旭出養護学校小学部、2階は旭出学園教育研究所)の建物が見えてきます。セミナー会場は懐かしいこの2号館でした。一歩足を踏み入れると、弱冠22歳の私と、当時小学部2年生、3年生だったY子ちゃん、T郎くん、H夫くんが今にも現われそうな気分です。ご本人たちは、もう40歳を越えているのですが・・・。
 出迎えてくださったのは、当時、研究所でご一緒させていただいた松田祥子先生。ちょうど、先生がマカトンサインの日本への紹介を始められた頃でした。
  2階では、とうに80歳を越えていらっしゃるのに、40年近く前、私が大学で教わっていた頃とほとんどお変わりなく柔和でお元気な肥田野直先生が待っていてくださいました。肥田野先生が教えてくださった統計学は、私の脳ミソには全然理解不能な学問だったなぁ、と、あらためて思い出しました、先生のお情けで、単位だけはいただきましたけど・・・・・。
  当時教頭先生だった坂本豊(とよ)先生も、全然変わらずお元気でした。

  いつも三木先生と一緒だったこの3人の大先輩にお会いしていると、研究室のドアをあけて三木先生が「やぁ、いらっしゃい」と笑顔で出迎えてくださりそうな不思議な感覚に包まれ、旭出は、やっぱり私の古巣、ふるさとなんだなーと思いました。   この3人の先達に習って、私も、80歳過ぎても現役で、こういうふうに仕事ができるかも・・・・と、ちょっと、希望を持ちました。

  セミナー参加者は、旭出の職員と外部からの聴講者とのことでしたが、大変熱心に話を聴いていただき、光栄でした。

  障害のある人たちへの生涯にわたる一貫した支援の必要性、障害を持ちつつも幸せな人生を送るために周りのおとなが何をしたらいいのか探しながら、子どもと「共に」成長し続けることの大切さを、旭出学園と、そこにいる子どもたちと、先生たちに教わったのだったなぁ、と思いながら、帰路につきました。

 旭出養護学校は、年間を通して学校見学を行っています。ぜひ一度、マカトンサインが生活の中に使われているようす、子どもたちが、のびのびと、自分らしく楽しげに生活しているようすをごらんになってください。見学の日程は以下のサイトに掲載されています。 旭出養護学校 学校見学日
   

 11月の1日ー2日にかけて、釧路に行ってきました。仕事ではなく、でも、遊びでもない旅でした。
 何をしに行ったかというと、「マザーグースの会」の堀口さんに用事があったのでした。鶴が舞う姿も見せてもらいました。

 これは堀口さんに連れて行ってもらった、鶴居村の「夢工房」というすてきな「ウッディホテル&レストラン」の「阿寒ポーク」のセットです。堀口さん親子と私の息子が注文しました。
私はお腹がいっぱいだったので食べませんでした、残念(-_-;)すごくおいしいのだそうです。かぼちゃスープだけでも食べればよかった・・・・。 


 最近取り替えたばかりのカメラつき携帯で撮りました。今までのはごくオーソドックスな「らくらくホン」。字が大きいので手離せません。
ですが、字数制限250字ではあまりに不便なので、新型の「らくらくホン」にバージョンアップしました。字数制限も250字から1万字と一挙に出世。おまけに携帯で写真が撮れるようになった、というわけです。めでたし、めでたし。

  堀口さんと話していると、どんどん夢が広がり、願ったことは何でも実現しそうな気がしてきます。そういう友人が身の回りに何人もいてくれることを、とても幸せに思いながら帰宅しました。大風呂敷どころか、“空飛ぶじゅうたん”状態。
  堀口さんも私と同じスタイルのホームページを作ることになりました。こうやって、「友だちの友だちは友だちだ」という輪がわわわわわ!と広がって行くのがとっても楽しみです。

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「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。

疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

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