2008年11月09日

「マカトン法への招待」(松田祥子監修 磯部美也子編著  日本マカトン協会)

  「マカトン法」とはイギリスの3人のスピーチセラピストが体系化した「サイン(身ぶり)+音声言語」を併用する、コミュニケーション手段です。3人の名前(マーガレット・ウォーカー、キャシー・ジョンストン、トニー・コンフォース)をあわせて「MAKATON」=マカトンという呼び名がつきました。
  音声による「ことば」は、とても複雑なしくみを伴うため、障害を持つお子さんたちには乗り越えるのが難しい課題です。でも、ことばの代わりに手話に似たサインを使うと、らくらく気持ちを伝えることができるようになることも少なくありません。

 この本では、子どものコミュニケーション発達とはどういうものか、コミュニケーション手段を音声以外にも広げて考えることが、赤ちゃんや、障害を持つ人たちにとってどんなに助かることなのかがわかりやすく紹介されています。
 また、従来、マカトンサインのいろいろを知るには、ワークショップに参加することが必要でしたが、この本には、初歩的なサインが掲載されています。

  問い合わせは、旭出学園教育研究所内 日本マカトン協会
                     FAX  03−3922−9781
 

posted by 中川信子 at 23:17| お勧め書籍案内

2008年11月09日

懐かしかった!!旭出学園 

 11月8日、練馬区大泉の旭出学園内 三木安正記念館主催のセミナーにお招きいただき、久しぶりに旭出学園に行ってきました。
 大学を卒業してから、STの養成校(国立聴力言語障害センター付属聴能言語専門職員養成所)に入学するまでの1年間弱、週に3回通いなれた道です。吉祥寺から「都民農園セコニックゆき」のバスに乗り、「西村」で降りると、体が自動操縦のように、自然に旭出学園の方向に向かいます。高圧線の鉄塔を目印にして角を曲がると、懐かしい旭出学園の2号館(1階は旭出養護学校小学部、2階は旭出学園教育研究所)の建物が見えてきます。セミナー会場は懐かしいこの2号館でした。一歩足を踏み入れると、弱冠22歳の私と、当時小学部2年生、3年生だったY子ちゃん、T郎くん、H夫くんが今にも現われそうな気分です。ご本人たちは、もう40歳を越えているのですが・・・。
 出迎えてくださったのは、当時、研究所でご一緒させていただいた松田祥子先生。ちょうど、先生がマカトンサインの日本への紹介を始められた頃でした。
  2階では、とうに80歳を越えていらっしゃるのに、40年近く前、私が大学で教わっていた頃とほとんどお変わりなく柔和でお元気な肥田野直先生が待っていてくださいました。肥田野先生が教えてくださった統計学は、私の脳ミソには全然理解不能な学問だったなぁ、と、あらためて思い出しました、先生のお情けで、単位だけはいただきましたけど・・・・・。
  当時教頭先生だった坂本豊(とよ)先生も、全然変わらずお元気でした。

  いつも三木先生と一緒だったこの3人の大先輩にお会いしていると、研究室のドアをあけて三木先生が「やぁ、いらっしゃい」と笑顔で出迎えてくださりそうな不思議な感覚に包まれ、旭出は、やっぱり私の古巣、ふるさとなんだなーと思いました。
  この3人の先達に習って、私も、80歳過ぎても現役で、こういうふうに仕事ができるかも・・・・と、ちょっと、希望を持ちました。

  セミナー参加者は、旭出の職員と外部からの聴講者とのことでしたが、大変熱心に話を聴いていただき、光栄でした。

  障害のある人たちへの生涯にわたる一貫した支援の必要性、障害を持ちつつも幸せな人生を送るために周りのおとなが何をしたらいいのか探しながら、子どもと「共に」成長し続けることの大切さを、旭出学園と、そこにいる子どもたちと、先生たちに教わったのだったなぁ、と思いながら、帰路につきました。

 旭出養護学校は、年間を通して学校見学を行っています。ぜひ一度、マカトンサインが生活の中に使われているようす、子どもたちが、のびのびと、自分らしく楽しげに生活しているようすをごらんになってください。見学の日程は以下のサイトに掲載されています。 旭出養護学校 学校見学日
   

posted by 中川信子 at 22:38| Comment(0) | 徒然のぶこん